キミイロ



私は先生の瞳を見つめる。
そんな悲しそうな色しないでよ……。


「優美ちゃん。君の心臓は、もう限界なんだ……。」


『………』


「いつ止まっても可笑しくない。
もって、あと3ヵ月だと……」


3ヵ月……。


あと3ヵ月の命……。


私は静かにイスから立ち上がる。


「優美ちゃん……?」


『先生。
ゴメン……。1人になりたい……。』




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