便利屋
人と人との間を縫うようにして、奈央と歩いていく。
…男子も女子も、性別を問わず誰しもが奈央を見ているのがよくわかる。
聞こえてくる男子生徒の「かわいー」だとか、女子生徒の「うらやましー」だとか。
奈央に向けられた好奇の目は、憧れのため息へと変わる。
「……蓮…?」
なんか…、なんかよくわかんないけど…
『寄り添ったほうが…彼氏っぽいだろ?』
繋いでいた手を引っ張って、奈央を自分の肩に寄せた。