先生とシンデレラ
ひたすら泣いていると。

先生は私を抱きしめながら、
「…奥田さん、は、羅々に話を聞いてもらっただけで第分気が楽になったはずだよ。」

先生の、

柔らかい声が

脳裏に響く。

「実は先生、羅々が遅いから心配で教室まで行こうとしたんだよ。それで、途中から、聞いてた。」

先生の、柔軟剤の良い匂いが鼻の奥まで届いて、冷静になっていく。

「羅々は、あの場で何も言わないのが正解だったよ。」

先生と、いるだけで気分が落ち着く。

「羅々は、奥田さんのために精一杯やったよ。」
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