下り坂
「それでは今から学校祭を行います」
先生から懐中電灯を預かったあと、
その校長先生の呼びかけで皆が順番に並んでいく。
少しずつ、少しずつ、
自分の順番は迫ってくるが
一向に明日田君の来る気配がない。
「では3番の人Aルートから行っていいですよ」
肝試しはABCとルートが別れていて、
ゴール地点は同じもののたどるルートは全然違う。
私はあと2番目に出発する。
このままだと、絶対に避けたかった一人で行く破目になる。