アタシが守ってあげるからね。
夏休みが開けて1週間。
2学期へと突入した。

早速、席替えがあった。

くじを引き、発表を待つ。
別に席など何処でも良いアタシはドキドキも何もしなかった。

ドキドキするのはこれからだったのだ―……

先生が発表を始める。
先生の口は歯をみがいているのか、というくらい臭かった。

「えぇ〜…と、坂間望羽の隣は三谷由宇夜だな!ほい、移動してけよ〜!」

三谷とは前に2回くらい喋ったことがある。

この時アタシは
三谷って悪ガキだし、
頭は悪いしさぁ、運動神経は良いけどアタシ程ではないしな。
クラスで勉強も運動も1番のアタシには到底合わない男だ。
そう思ってたはずなのに…
あんな男に心臓が破裂しそうなほどドキドキさせられるなんて思ってもみなかった。
まさか、あんな1瞬で恋に落ちるなんて―…


前から3番目といいのは良い席だし多目に見ることにした。
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