幼き神は涙さえ演じて

 いい返事に頷き、再びネコ耳男改めクラウドが歩みを進めた。

 「で、僕たちは一体どこに向かっているんですか?」

 「茶神様のところです」

 着きましたよ。とクラウドが足を止めた先は、教会だった。

 「…教会、ですか」

 死刑執行人にはもっとも縁のない場所であり、足を踏み入れることさえ罰当たりな気がしてキースは俯いた。

 
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