タロット☆マジック【完】
紙には『夢』と書かれていた。
「……夢かぁ。」
「凜子、どうしたの?」
雪ちゃんが私に聞いた。
「んー……ちょっとね。」
雪ちゃんは、目を丸くした。
「まさか……夢が無くて、悩んでるとか……?」
「ううん。違うよぉ。ありすぎて、困っちゃって~。」
雪ちゃんは、呆れた顔をした。
「だよね。」
座りながら、雪ちゃんがボソッと呟く。
「1個目はね。雪ちゃんと仲良ししたい。」
「キモッ」
「そ、そーゆー意味じゃなくて!」
私は、慌てて弁解する。