病みに恋




「俺も今はお前しか見てねぇよ」

「ん」

一生消えないルイとの思い出があろうと

私はりるさんを選んだのだ

後悔なんてしない


この刺青を彫ったことにも



あの喧嘩から1週間

傷はほとんどなくなった

りるさんは今日から仕事

行ってくるっていつものキスが愛おしい


帰って来たら一緒にお風呂に入る

体を拭いているとバスタオル越しに
りるさんが後ろから抱きしめてきた

「りるさん?」

「も、むり」

そう言って私をお嬢様だっこしてベッド
に押し倒した

久しぶりのことでなんか緊張する


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