〜うちのバストの秘密〜
嵐の後の静けさ、祭の後の静けさ。
二つが混ざったような、
安心した気持ち半分、寂しい気持ち半分。
なんとも複雑な気分だ。
ふと空を見上げると、
灰色の雲が覆う空の隙間から傾き出した太陽の光が差し込み、
ガラス張りのビルが眩しいほど綺麗なオレンジ色を反射する。
雲が去って行った場所には、
パープルと桃色と薄い群青色の見事なグラデーションが顔を出す。
あまりの美しさに、口を開けたままポカンと立ち尽くす。
遠くから、下校時刻を知らせる鐘がカランカラ〜ンと鳴り響いていた。