〜うちのバストの秘密〜
…ドキッ
「あぁー、言っちゃったよ俺、かっこわりぃー。
せっかく、何でもしゃくしゃくこなすイケメンボーイで通ってたのによぉ。」
ふて腐れたように頬っぺをプクーっと膨らませて、今度はうちのことをギロリと睨んだ。
「…なっ? うちのせいじゃないでしょー!
勝手にあんたが話してきたんだから、八つ当たりしないでよ!」
「えーっ、木崎チャンのせいだよ。
こんなとこで一人落ち込んでるから。」
「…べ、別に落ち込んでたわけじゃ。」
「…言い逃れしようったって、そうはいかねぇよ。俺様にはわかるんだなー。」
はぁ?...そう言い返す前に、ねぇ木崎チャン?と伊藤が聞くから、なにっ!と強く返答してしまった。
あー、感情丸出し...と自分に苦笑した次の瞬間、うちは自分の耳を疑った。
「...こんなとこに一人でいたら、飢えた男子のエサになっちゃうよー?」
はああああああ???今度こそ大声で叫んでやった。
そんなうちの様子に全く動じることなく、ニヤリと不敵に笑う伊藤。
「ちょっ、なんですぐ、そーゆー話しになんのよ?
人が悩んでるってゆーのに!」
「…おっ、認めた!認めたよね、今?
ほーらね、やっぱ悩んでたんじゃん。
…ハァッ
まったく、今度からは俺に相談しなよー?」
そう言って、整ったアーチを描く眉を右だけ上げると、うちの顔を覗き込んできた。
…わぁっ、すごい優しい顔してる。