ミルクティー
アイミスユー
そこには彼女がいた。


座っていた。


泣いていた。

「おっおい!何してんだよ!」
ボクはビールを飲んだせいなのか何がなんだかわからない。


「ごめんなさい…。わたしずっと考えてたらやっぱりやだ…。」

「何がやなんだよ。」

「一緒にいたい!」

と言ったのと同時に彼女は抱きついていた。
「と、とりあえず夜だし中入って」
ボクは酔っているのか、胸の中がバクバクだった。

―やべぇ!部屋は大丈夫か!?変なものねーかな??
どうでもいい事を考えていた。


お互い少し落ち着き始めたのもあって妙によそよそしい。

「あ・あの…」

「な・なに?」

そして彼女は言った。

彼女なりに色々考えた末、親友の意見もあってやっぱり旅行は考え直したそうだ。


今まで付き合った人たちはどうやら放任主義だったみたいで、
ボクが怒ったのが逆に響いたとの事だった。

―うーん。わからん。

自分で怒ったのは事実だけどこうなるとは思わなかった。


そしてその夜はぎこちなく過ぎた。
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