海の恋人~人魚姫×最強総長~ 【下完】
「今まで有り難うございました。」
ニコッと笑う彼女。
その表情はまるで、人魚の様な美しさ。
俺達に背を向け、走り出そうとした女。
「待て……美、海!」
自分も解らない。
何故、知らない女の腕を掴んだのか。
何故、知らない女に知らない名前を言ったのか。
「ふふっ、海斗…愛してます。」
掴まれていた俺の腕をゆっくりと外すと、そのまま部屋を出ていってしまった。
ドサッ
倒れ込む様にソファーに座った。