海の恋人~人魚姫×最強総長~ 【下完】
雨に濡れた美海の肌は、俺の手に吸い付き、とても柔らかい。
さっきみたいに、通り抜けないし。
「海斗さ…ん?」
この動揺した可愛い声も。
絶対美海、本物だ。
やっと、本物に会えたという喜びで思わず抱きついてしまう。
「…」
いつもみたいに、俺が抱きつくと美海は硬直して固まる。
でも、いつもと違うのは少し困った顔をすること。
そうだよな、今までとは状況が違う。
美海は、亜季のモノだもんな。