ブログ女 ーAyu Official Blogー


『うぇッ…』



炊飯器を開け


出来たてのご飯を
むらし始める父親



それと同時に鼻につく酷い異臭。



何この匂い?



あたしはたまらず鼻を塞ぐ。



そんな中父親は、むらしたご飯を茶碗に入れ始める。



『……。』



ご飯



あれが米?



違う



違うよ



白米じゃない



あれは..



『う、じ虫…』



あたしの言葉を


聞いた父親は手を止めて
振り返りニタニタと笑う..



「美味しそうだろう?明日香の体を脅かす害虫は誰であろうと排除する。さぁ萌も一緒に食べ…うあ゙ああぁぁぁ゙あ゙…」



『お父サン!?』



突然唸り声を上げる
父親の顔はどんどん



ミイラの様にしわくちゃになっていく



「あ゙-あ゙ぁ゙…」



『……。』



その父親の姿はあまりにも醜く



「もぇぇぇ゙…」



恐怖のあまりあたしは父親を見捨てて家を飛び出した。

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