ブログ女 ーAyu Official Blogー


『…あれ?』



携帯に表示された添付ファイルの写真は



真っ暗で



「この写真、どういう意…」



ズルッ



ズルッ



ズルズルッ…



街灯の少ない公園の闇の中
微かに何かが這う様な音が聞こえる..



『な、何の音…』



ズルッ



ズルッ



「……。」



背筋に走る悪寒



『ゆ、結城…早く車に戻…』



ズルズルズル



ズルズルズルズルッ…



音は


どんどん近付いて



ズルッ



あたしと結城の前で止まった..



「『……。』」



何が居る?



どこ?



暗くてよく見えない









アユ ハ アタシ



「も、萌チャン…」



『え…』



怯える


結城を見たあたしは..
慌てて後ろを振り返る



『……。』



振り返ってみたものの



後ろには何もなく



『何だよ結城…何もないじゃん…驚かせんなよ…』



「ち、違う…う、え…」



『え…』



上?



結城に言われ上を見ようと
顔をあげようとした瞬間



『ヒャ…』



ぬるっとした何かが
あたしの頬にかかる

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