ブログ女 ーAyu Official Blogー
「結城サンの部屋はここよ」
看護婦の後ろを歩き
連れて来られたのは
こじんまりとした
4人部屋の部屋で
ちなみに
結城のベッドは部屋を入って右手の窓側。
「先日この部屋の患者は2人共退院しちゃったから…結城サンと同じ相部屋の人は今は1人だけね」
そう言って看護婦は
結城の向かい側の
閉めきったカーテンを
指差しながらあたしに微笑む
『はい…』
「ロッカーは空いてる所を使うといいわ。トイレは部屋を出て右手。洗濯室はトイレの斜め前だから…後、聞きたい事は?」
『特に…』
「今日はおおめに見るけど… 面会時間は基本、朝8時から夜20時まで。これは規則だからね」
『解りました』
看護婦が病室から出て行った後
あたしは椅子に座り
眠り続ける結城の寝顔を見つめる..
「お姉チャンそんなにその男の事が心配?」
誰!?
『……。』
結城のベッドの足元
あたしの前には
12、3歳位の男の子が立っていて
『アンタどこから入って…』
あれ?
さっきまで閉まってた
結城の前のベッドのカーテンが
半分位まで空いてる
「お姉チャンそれは同じ部屋の人間に向かって言う言葉じゃないよ」
音がしなかった
この子いつカーテンを開けた?