ブログ女 ーAyu Official Blogー
『そう言えば、結城って彼女居ないの?』
「彼女…何で?」
あたしの質問に首を傾げる結城
『えっと…』
あ-
恋人居るのかなんて
聞かなきゃ良かった
聞いてから後悔
大丈夫?
大丈夫か?
あたしの気持ちバレてないな?
「……。」
『べ、別にあたしは結城の事なんて何とも思ってないけどさ!ほら、暫くお世話になる訳だし…もし結城に彼女が居たら、ちゃんと話しとかないと誤解されたら困るだろ!?だから聞いときたいなと思って… 』
「ああ、そう言う事ね」
『そう言う事!』
信号は青
あたしは車を運転する
結城の横顔を見つめる
「ん…彼女は居ない。だから気使う事もないから」
『う、うん…』
居ないと聞いて安心している自分
だってさ
もし結城に彼女が居るとしたら
結城の口から彼女の
話をされたとしたら
絶対に耐えられない
『……。』
香織の事
殺してしまって
凄く後悔してる
けど
この感情は独占欲?
あたしの中で
抑えられない
後悔してもあたしは
また懲りず人を殺す
だから安心した
結城に近付く女が居なくて