ブログ女 ーAyu Official Blogー
冷た..
あたしの背中には
鏡のひんやりとした感触
女は
動けないあたしの胸に手をかざす..
『や、めて…』
ドクン
ドクン
ドクン
白い皮膚から浮き出る血管
息苦しくなり
徐々に
大きくなって行く
あたしの心臓の音
『あ、あっ…』
女のかざした手は
胸に穴を開けた訳でもないのに
どんどん
あたしの体に入って行く..
何?
どうなってんの?
アンタハ アタシ
アンタハ アタシ
アンタハ アタシ
何度も同じ事を呟き
クスクス笑う女
『……。』
苦しい
助けて
意識が朦朧とする
気を失う寸前
あたしが
一番最後に聞いた声は
" 萌チャン… "
結城の声だった