ブログ女 ーAyu Official Blogー
父親が家を出た後
あたしは
ゆっくり
ゆっくり
階段を下りてリビングへ。
「明日香お腹いっぱい?あなたの大好きなミルクよ、いらないの?」
クマに話しかける母親
あはは♪よく考えてみろよ。
ぬいぐるみが返事する訳ないだろ
「…誰!?」
あたしに気付いた母親は
クマを抱きあたしを睨む。
まるで
絶対に渡さないと玩具を守る子供の様に。
『ねぇ、お母サンどうしてあたしを睨むの?』
狂った母親にあたしは
優しく微笑んで見せる。
「あ…」
母親は突然立ち上がり
あたしの胸ぐらを掴む
「明日香…明日香…アンタ明日香を返せ!」
『明日香?明日香はそのぬいぐるみでしょ?』
「返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ…」