ブログ女 ーAyu Official Blogー


『ありがとうございました…』



あたしは


簡単に薬を塗ってくれた
医務室の人に頭を下げて



父親が待つ部屋を探しつつ
キョロキョロしながら廊下を歩く。



それにしても
医務室の野郎



少しは遠慮ってモンがないのか?



人の顔面に薬ベタベタ塗りまくりやがって



思わずそいつの顔面
蹴りそうになったさ。



あ-


それにしても薬が染みて
顔が熱い上ズキズキするしイライラする。



- キィィィ…ッ -



『なんの音?』



独り言を言うあたしの耳に



背後から
油の切れたドアの開く音が聞こえて



思わず立ち上まる

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