恋愛談義!

昼休み、ランチに出かけた事務所内は人がまばらだった。


井上礼央が大量に作ってくれたポトフは、スープ用魔法瓶に詰めてきた。

それにパンと、チーズ片手にモグモグする。


食後には念のため薬を飲んで、歯磨きやメイクなおしを済ませ、それから携帯片手に事務所から廊下に出る。



電話帳からダイヤル。



プププ……と音がしてすぐに、『彼』が出た。



『――御嬢さん』

「御堂? 私」



御堂の低い声は、聞いていると眠くなる。



「今日、Guido Fawkesで待ってるから」



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