恋愛談義!

顔をあげて、端正な御堂の横顔を眺める。


すると御堂も、じっと私を見つめ返してきた。



誰よりも男らしくて

凛として涼やかで

けれど生粋のマゾヒスト、御堂。



初めての男で、誰よりも体を重ねてきた。


だけどもう二度と寝ることはない、不思議な相手。



「――お嬢様の、思うがままに」

「うん……」



こっくりとうなずくと同時に、ジャケットの内ポケットの携帯が、着信を知らせた。



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