恋愛談義!

『――金的……』



電話の向こうのパパが、ごくり、と息を飲む声がする。


世界中を仕事で行き来しているパパは今、ボストンにいる。

だけどもうすぐ日本で一緒に暮らすようになるんだ。



「ねぇ、パパ。金的キックを教えてくれただけじゃなくてさ、チカコ、僕の名前のことも褒めてくれたよ。いい名前じゃーんって」

『そうか、よかったな、レオ』

「うん! パパが日本に来たら、チカコを家に招待しようと思うんだけど、いいかな?」

『もちろんだよ。パパもチカコとお友達になりたいね。ずいぶんその……活発な女の子みたいだけど』



電話越しに、パパがちょっぴりビビっているのが伝わってきた。



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