龍心を思いっきり睨んでから、ココアに口をつける。



「あっつ!!」


「……」


「ばー…」


「黙れっつの!」



実はあたし猫舌なんです。


なのにまだあっつあつなココア飲んだからもう最悪!



「凌空!ちゃんと言ってよ!」


「…ごめん」



俺が悪いのかよみたいな顔をしてます。



…あたしが悪いですよ。


そんな目で見ないで下さいよ。




「…うん、今日はもう仕事ないよ!
解散解散!!」


「おつかれー」



バラバラに解散していく面々。


「真海、送ってく」


「ありがと、凌空」



凌空と一緒に長い道を歩く。



「明日めんどいなー。
あたし堅苦しいの嫌いなんだよ…」


「うん知ってる。知ってるけど、
それ言っちゃダメ。
特にお前リーダーだからね?」


「だーかーらー、凌空の前でしか言ってないんでしょー?」


「それ、頼ってくれてるって思っていいの?」



そう聞かれ、笑顔を返す。


凌空は……あたしの大切な人。




< 6 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop