としサバ
 「吉岡君という男子生徒は、いつも女物のパンツをはいているのですか」


 3年C組担任の吉川先生が質問した。

 「いいですか」

 遠藤先生が教頭先生の顔を見ながら言った。

 「どうぞ」

 「吉岡君は、その日は遅刻しそうだったので、慌ててお姉さんのパンツをはいたもので、その日だけ間違えてはいたものです」

 「女子生徒が止めに入った時、なぜ女子生徒3人は、今野さんという女子生徒に喰って掛かったのですか。女子生徒たちは普段から仲が悪かったのですか」

 1年A組担任の西先生が呟いた。


 「仲は悪くなかったみたいです。ただ、止めに入った行為に異常に腹を立てたようです」


 「それだけで、その女子生徒と、例の男子生徒を、結婚させるなんて考えられないわ」


 2年C組担任の松島先生が甲高い声を上げた。


< 158 / 285 >

この作品をシェア

pagetop