Secret Prince[短篇]
き、緊張!?
だって、だって、今までだって一緒に寝てたじゃんか。
そりゃあ、私だって緊張してたけど、それよりも疲れが勝っちゃったんだもん。気付いたら寝てたんだもん。
「で、少しでもお前と時間過ごしたいなーって風呂に行ったら、断固拒否だし?そりゃあ拗ねるだろ。…いくら俺でも。」
きゅーん、と胸が高鳴る。
私と一緒にいたいって…!
そんな、ダイレクトに…
「あ、あれは!」
「恥ずかしかった?いっつも見てんのに?」
かーっと顔が赤くなるのが分かった。
明るさが違うの!明るさが!
夜の明るさと人工の明るさは全然違う!
私は顔に手を当てる。
ていうか、自分だって寝るの緊張したとか言ってたくせに!
「…全部、欲しいんだよ。」
「ゆう?」
少し低くなった裕二の声。
そして、私を見るその瞳。
「…結婚しても、お前がどんなに近くにいても、」
そしてゆっくりと
私の顔へと角度を変えて近づいてくる。
…裕二?
「んっ…」
甘い口付けが、
私の体を麻痺させる。
「足りねぇんだよ」
開放された瞬間、裕二がそう呟いた。…きっとキスの前の言葉の続きであろう。