スパイ少女の恋愛!?

「どうした?佐藤。最近元気ないんじゃないか?」

 そりゃあ四時半から隊長にたたき起こされてますからね。

 はぁ…。

「あぁ、そういうことかぁ」

 はっ!? 何がそういうことなの?

「話してほしいか?そうか、でもどうしようかぁ」

 まったくなんなのよ!

「隊長、もったいぶらないで早く教えてください!」

 私が怒ってるのに気がついたのか、小さいため息をついてから口を開いた。

「はっきり言う。佐藤お前彼氏いないだろ?」

「そりゃあね、プライベートなんてありませんからね!」
 
 と言いたいところだが、

「彼氏いないのがなにか問題ありますか?
 ”隊長には”関係ありませんから」

 ちなみに”隊長には”と言う言葉の中には
     ”隊長なんかには”と言う意味を込めた。

 だって隊長なんかには、一生彼女なんてできそうもないのに、
 奥さんがいるらしい。
 
それが一番ムカツク。
 
あんな人のどこが良くて結婚したんだろ?

やっぱ私には、恋愛って向かない気がするし、
 別に彼氏作ったってマイペースにできないだけだし、
 恋愛なんてしなくてもいいかも。

 うん、そうだよ。
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