また、明日。【完】





出棺の時も、やっぱり抜けるような青空で。

少し夏を思わせる風が、気持ちよく吹いていた。





本堂の外には沢山の人が並んでいて、お母さんを見送ってくれた。

お母さんの遺影を持って歩いた私は、もう泣いてはいなかった。







綺麗な青空が、私の悲しみを吸ってくれたから。

もう大丈夫。




大丈夫だよ、お母さん。





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