Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~



「お前もあんな格好したいか?」


「フフフ…舞妓さんにしたらちょっと年いってますけど」


「その顔じゃごまかせるだろ」


「……」


「クククク…」


どうせ童顔ですよ。


「私、舞妓さんの格好したことありますよ」


「ん?京都は修学旅行以来じゃなかったのか?あ、修学旅行でやったのか?」


「違いますよ。高校一年の時に日舞の発表会で『京の四季』を踊ったんですよ」


「へっ?日舞の発表会って…お前、日舞をやってたのか?」


「はい。6歳の6月6日から」


「6歳の6月6日?何だ、それ?ダミアンか?」


ダミアンって…オーメンじゃないし。


「お稽古事は6歳の6月6日から始めるのがいいんですよ」


「へぇ~でもお前そんなこと云ったことないよな」


「高二で引っ越したんで辞めたんです。お稽古に通えなくなったし。新しい所へ行くのもちょっと」


「ふ~ん」


「だから最後の発表会に舞妓さんの格好させて貰って踊ったんですよ」



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