私の恋愛条件


少し落ち着いて2人ベンチに座った。



『ねぇ、女の前で泣く男ってどう思う?』



光舞は下を向きながら聞いてきた。


やっぱり気にするんだ。



「別に嫌いじゃないよ?
だっていつも強気な人ほど弱いから」



泣かないなんて、そんな生き方無理だよ。


たいていグループ作ってる人は、寂しいからでしょう?


1人で寂しいから皆でいるんでしょう?


私はそういうグループは大嫌い。



『本当?』


「本当♪私嘘つくのもつかれるのも嫌だから」



私の恋愛条件の中の1つ───


まだ誰もこの事を知らない。


もちろん鈴空も。



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