オレらは青春爆走中【完】
オレは、口をあんぐり開けて、佐里さんを見た。
『…いいんですか!?わぁ〜嬉しいな…ボクは、三田村くんと松田くんの友達の藤条隼人です。よろしくお願いします』
そう言って、にっこりとかわいらしい笑みを浮かべる藤条に軽く悪寒がはしる。
こ、こわっ!!何考えてんだよ…
『僕は、中島英介です、よろしくお願いします』
未だに爽やかな笑みを浮かべた英介が軽く会釈をする。
『ふふ、みんな礼儀正しいのね〜?藤条くんに中島くんね?よろしくね』
佐里さん!騙されないで、ソイツらは天使の皮をかぶった悪魔なんです!!
そんなオレの必死の叫びも届くはずがなく…。
『『よろしくお願いします』』
オレらは、まんまと悪魔の罠にひっかかってしまったのだった。