誤字脱字矯正ギブス


なるほどと俺は、思った。




確かに、そんなメールを打った気がして来た。




それで、あの娘からメールが来なくなり俺は、フラれたのかと納得した。




俺がモテない理由も誤字脱字にあったとは、これは、携帯小説の誤字脱字も無くなり沢山読まれるようになる上に、女にもモテるようになるとは、なんて素晴らしいのだろうと俺は、思った。




続きを読むとそれは、誤字脱字矯正ギブスと言う名前の商品だった。




値段は、九千九百八十円だった。




それも今なら高い所のお掃除も楽々こなすノビールモップが漏れなく付いて来ると書いてあった。




天井でもノビールモップで拭いてみればいいかと俺は、思った。




持っていて損はないはずだと思った。



俺は、直ぐにその広告ページに書いてある電話番号に掛けた。




誤字脱字矯正ギブスが来るまで俺は、多少ソワソワしたがこれさえ手に入れば、誤字脱字に無くなりファン数も増えていずれは、デビューまで漕ぎ着けられるだろうと夢想した。




その上女の子にもモテるのだ。




こんな素晴らしい事は、なかった。




俺は、とりあえずデビューの時のコメントも色々考えた。




『読者の皆さん愛してます。』




いやいや愛してるは、マズイかな。




『読者の皆さんどうもありがとうございます。』




無難でいいだろうと思った。



< 2 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop