先輩と後輩の恋愛事情
黒木集団VS青木集団




―――……




「うっ……」




頭痛い…。




手で頭を押さえようとすると、体が動かなかった。




……?




ゆっくりと目を開ける。




「お、目覚めた?」




開けた瞬間、目の前に知らない男の人が顔を覗きこんできた。




「……!?」




「あ、悪ぃ悪ぃ。」




男の人は笑いながら離れた。




「あの…ここはどこ…?」



「ん、ここは俺の縄張り場?みたいなもん」




「はぁ…?」




よくわからない。




縄張り?




てゆーか、体起こしたいのに手が…!




縛られてる…。




「ちょっと不自由かもしれんが、我慢してくれ」




「あの…何で私ここにいて、手縛られてるんですか?」




「…黒木愁を誘き出すためだよ」




「…先輩を?」




「そっ。
あんたで黒木愁が釣れるって聞いたからな」




「え、誰に…」




「私よ」




「…早瀬…先輩…!?」




男の人の後ろの影から制服を来た女の人が出てきた。



よく見てみるとそこにいたのは早瀬先輩だった…。







< 95 / 138 >

この作品をシェア

pagetop