強引な次期社長の熱烈プロポーズ
きっと、生きていけない。
そのくらい百合香はもう彼に依存してしまっていた。


「あのさ、きっと私だって好きな人いたらそうなるよ」
「でも、本当に執着し過ぎてて…」
「よく捉えればさ、それだけ好きってことなんだから。百合香ははっきりしない性格だったのにそれだけ自分の気持ちはっきりしてることってはいい傾向だよ」
「····ひいたりしないかな」
「しないよ!私が見る限り、きっと柳瀬くんも同類。」


急に思い出したように笑って綾が言ったその『同類』って意味がいまいちわからなかったけど、このままでいいのかと少し気持ちが軽くなった。


「酔うとしつこくて悪いんだけど…」
「はい?」
「いつでも自分に素直になって。やったあとの後悔よりやらないで後悔する方が本当に悔いが残るから」
「····はい」



「さ、飲も飲も!」
と、綾が仕切り直しをして百合香も再びビールを喉に流すのだった。


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