強引な次期社長の熱烈プロポーズ


それから、綾が色々と言っていたけど百合香は覚えていなかった。
とりあえず時間が時間だったから綾と別れてタクシーでアパートまで戻った。

(確か、桜井さん、『泊まりに来る?』って聞いてくれた。
だけど私は明日また仕事だしってこんなときまで甘えられない私はおかしいかな。


お酒、飲んでてよかった。


じゃなきゃ少しも寝られなかったかも。)


枕元にはいつも置いてる携帯電話。今日はいつでも気付けるように握り締めて寝た。




柳瀬からの連絡は、まだない。

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