強引な次期社長の熱烈プロポーズ
第3章

1.気持ちを認めた後の嫉妬




(なんか、さっきまで一緒にいたのにまた会社で会うのって変な感じ。緊張2倍増し…)


百合香は制服に着替えて2階に向かう。


エレベーターを降りてすぐのパソコンにきっと柳瀬はいるはず…


そんな予測を立てておかないと、絶対うまく接することができないと思ったから。


エレベーターの扉が開くと、予想通り柳瀬はそこに向かって仕事をしていた。


「おはようございます…」
「…おはよう」

意味もなく小声になってしまう。
相変わらず柳瀬はポーカーフェイスで何ら変わらない。


「この前の在庫表、助かったよ。おかげで今日中に商品入れ替えの話ができる」


本当に数時間前まで一緒だったのか、夢だったんじゃないか。

そう思ってしまうくらい柳瀬は上司に戻ってた。
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