SAKURA SAKU
『運のいいことに俺、夜勤明けだし。架之叶、ちょっと待ってろ?安野先生に話して、着替えてくっから。』
五月はそう言って、診察室を出ていった。
案外、いいやつじゃん、五月。
『架之叶ちゃんを一人で帰すのは不安だったし、篠原先生が一緒に帰ってくれて、良かったよ。架之叶ちゃん、気をつけて、帰れよー?』
安野先生はホッとしたように微笑んだ。
『またくるね、安野先生。』
アタシはそう言って、五月と病院を出た。