天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ
「大体」

雀が人差し指を立てる。

「一敗したからお終いという訳ではない。この試合は対抗戦なのだろう?あと三勝すれば我々の勝ちだ。何の問題もない」

「そうだぜ、あの閻魔にあれだけの手傷を負わせるなんて、そうできるもんじゃない。少しゃあこれまでの怠慢ぶりも反省するってもんだろうぜ」

ケケッと笑う十牙。

「わかってねぇな、お前らは」

1年達の楽観ぶりを他所に、疾風はドッカとパイプ椅子に座る。

「天神学園の武闘派教師陣ってものをお前ら全然理解してねぇ」

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