Love Me...?
そう言うと、あたしの目の前にいた先輩が睨んできて手を振り上げた。
「生意気…!!」
「!、苺っ」
えっ!?
急なことで避けることも出来ない。
来る痛みに備えてぎゅっと固く目を瞑った。
……けれども、来るハズの痛みが来なかった。
恐る恐る目を開けて見ると、目の前には大好きな葵くんの背中があった。
「あっ…葵くん…」
「一樹くん…」
どうやら葵くんが先輩の手を掴んでくれたらしい。
ホッと息をつくと、葵くんが振り向いた。