椿姫-ツバキヒメ-


放課後、私はある場所に来ていた。


なるべく、来るのは避けていた
悪魔達の巣窟…職員室。



コンコンッ


私は震える手を抑えながら
ドアをノックし開けた。



「失礼します。二年の雨宮です。まっちゃ…松本先生居られませんか?」



すると、直ぐに奥の方の席から
まっちゃんが姿を表した。


「どうした、雨宮ぁ?何か質問でもしに来たのか?」

「うん。」


「…ぅあああぁ!俺は今、教師生活9年目にして初めて教師になって良かったと思ったぞ!!」


「………でね、聞きたい事っていうのは゛信長゛って人と゛濃姫゛って人の事なんだけど…」



まっちゃんの瞳がキラキラしだすと
大きく口を開き語り始めた。



 
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