特上男子
★第二章★

破裂寸前

衝撃的な事実発覚後、智輝さんとは何の進展も無いまま夏休みに突入。


今までは智輝なんて馴れ馴れしく呼びよったけど、ライトのお兄ちゃんということもあり、ちゃんと“さん”を付けて呼ぶ事にした。



「うーみぃぃぃーっっ!!」

「はいはい、分かったから」



ライトの運転する車の中で一人はしゃいどる私。


いつもならこういう時は遥も一緒にはしゃいでくれるんやけど、昨日あんま寝とらんらしく助手席で爆睡中。



「まさかライトが免許持っとると思わんやったぁ」

『18歳になって直ぐ取ったんだ』

「この車はライトのなの?」

『この車はセリのだよ。高校卒業したら買おうかなって思ってる』



こんな格好いい外車を運転しよるとこをライトファンが見たら大変な事になるやろね。


想像しただけで怖っ!!


ましてやライト王子の助手席に乗ったりしてファンに見られたりしたら……マジで身の危険を感じそうやん。






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