年上の彼氏。
†約束†

嬉しすぎて、キュンとした。

あたしは、先生の言葉に負けてしまった。


「では、お言葉に甘えさせてもらいます…」


あたしの言葉に、宮下先生は嬉しそうに笑った。


「じゃあ、今日は何時にしますか?」


早速、今日から乗せていってもらうことになった。


「えと、今日はラクロス部の練習に参加してから生徒会に寄りたいので6時半くらいになるかと…」


申し訳なさそうに話すと、先生は


「わかりました。待ち合わせは職員駐車場でいいですか?」


快く了解してくれた。

あたしは大丈夫ですと伝え、とりあえず一旦部活に行くことにした。

教員室を出ようと、ドアに近づいた時だった…


「あ!」


何かを思い出したように声をあげた先生をあたしは振り返りみる。


「連絡先交換しておいた方がいいですね」


そう言って先生は携帯を取り出した。


「そうですね」


落ち着いた口調で言ったあたしだけど、内心嬉しさで心臓が飛び出そうだった。

「じゃあ、また後ほど」


そう言って先生は笑顔で手を振った。

あたしも笑顔で手を振り、教員室を後にした。



************


先生と別れたあと、あたしは更衣室に行ってラクロス部の練習着に着替えた。

ラクロス部の練習着は校章が入っている黒のポロシャツに、赤チェックのスカートと下にスパッツと、とても可愛らしいユニフォームだった。

髪が邪魔にならないようにポニーテールに結ぶと、あたしは外のグラウンドに向かった。

グラウンドに着くと、皆もう練習を始めていた。

その中で練習していたなつこさんがあたしに気付き走ってきた。


「おつかれ。先生、何の用事だったの?」


不意にそんなことを聞かれ、ドキッとした。

慌ててそれらしいことを言うあたし。


「授業とかのことだったよ」


「なんで、悠姫なんだろうね?」


ニヤリと笑ったなつこさん。


「せ、生徒会長だからじゃないかな!?」


あたしはドキドキしつつも関係がバレないように必死に誤魔化す。


「ふーん?」


なつこさんは何やらまだ不敵な笑みを浮かべていた。

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