私と私。
自分の部屋へ入ると、なんだか急に淋しくなった。
誰かに側にいてほしくて、淋しくてしょうがなくなった。
孝明と別れて、私は誰からも必要とされてない気がした。
どうしようもないな、私は。
そう思いながら、昨日教えてもらった高橋の番号に電話をかけた。
「はい。」
「あ…晴香だけど…」
駄目だ…。
高橋の声を聞いたら、自分でもよくわからないうちに、涙が出てきた。
「どーしたんだよ。
なんで泣いてんの?」
「わかんない…今、どこにいんの…」
「家だけど…」
「じゃ、体育館の裏で待ってるから。」
私は言い終わると、返事も聞かずに電話を切った。
今日だけは、高橋に甘えさせてもらおう。
そしたら明日から、また頑張れる気がする。