Bitter Chocolate
目が覚めたら、いつもと違う景色でビックリした。
「ハァー。そういえば……。昨日達也とあって、キスされたんだ……。」
「ため息つく?普通」
笑いながら、達也が私に近づいてきた。
おもわずドキドキする。
昨日は、あれからなにもなく、寝室へいき二人、ダブルベッドで寝た。
「覚えてるよね〜。俺のセフレだってこと。」
「…ッ」
「昨日から、まいは、俺のセフレ」
達也は、何故か真剣な顔をして言ってきた。
「今日から、ここ住みなよ」
「え?」
「まいの両親今、海外出張中だろ?」
「うん…」
「寂しやがりだからなー。まいは。」
「………。」
「だから、一緒に住もう」
「いぃ「言っとくけど、これも拒否権なしだから」
怪しく笑いながら、私を見下ろす達也。私は、反抗しようとしたが、それをさせないオーラにみちあふれていた。
セフレかぁ……。
あれだけ、『感情』や『愛』がない方が楽だとかいいだけ言っていたくせに、少し傷付く自分がいた。
ほんと…。
矛盾してる自分に嫌気がさす。
昨日久しぶりに会った君に、私はもう夢中。
止まっていた針が、今やっと動き出した。