Bitter Chocolate
あの後、達也は何処かへ行ってしまった。
もう。達也には、迷惑かけれない
私は、達也の家にある荷物をまとめた。
少しの間しか居なかったから、来た時のボストンバッグに余裕でおさまった。

広い家に1人。
孤独だった。
前まで、当たり前だった。
家で1人で居るなんて…
それなのに涙が止まらなかった。
達也のせいだ。
達也とさいかいしてから、忘れていた人の温かみを知ってしまった。
もう、すぐこの感情を消さないと……
私は、これから生きていけなくなると思うから
達也なしでは、生きていけなくなる。
けど、達也は達也で好きな人がいるかもしれない。
あんなにかっこいいんだもん。
彼女の1人や2人……

だんだん虚しくなる。
私は、こんなに頭の中は達也でいっぱいなのに……
ねぇ、どうして達也はあの時……

私に声をかけたの?
可哀想だったから?
身体目当て?
見てて恥ずかしかったから?
それとも………

セフレなんて、して欲しくなかった。
声なんて、かけて欲しくなかった。
中途半端に優しくして欲しくなかった。

もう……。
無理だょ。

もう少し、近くにいたかったけど、もう心が限界です……



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