叶わない恋。
クラスの男子も止めに入ろうとしているが逆にやられている。
「え…?!ちょっと夏希…?!
やめときなって!!」
あたしが輪に近づこうとすると陽菜が駆け寄ってきた。
「大丈夫だから!任せておきな。」
あたしは陽菜に微笑み、男Aと男Bに近づく。
「はい、はい。もう終わりにようね。」
まずは男Aに話かける。
『うるせぇ!!
女は黙って引っ込んでおけ。』
この言葉にあたしの怒りのメーターが徐々に上がっていく。
女だろうと男だろうと関係ないでしょ?
差別するんじゃないわよ!
と、言う言葉を呑み込んで
「そうだね。でもやめようか。」
あたしはニコッと作った笑顔を浮かべる。
それでもまだ怒っている男A。
男Bはもう落ち着いてきた様子。
どうやら男Bのほうが大人のようだ。