叶わない恋。
気がついたときはもう勝手に足が動いていた
『仁!!』
そして正門から出ようとした仁に声をかける
『桐ちゃん…。
やっぱり来てくれた』
嬉しそうな仁。
コイツは俺がどっちを信じるか最初から分かっていたのか??
『中澤捨てて、夏希を信じる??』
仁の質問に俺は頷く
夏希はこんなウソをつくはずがない
2年も付き合ってれば分かる話だ。
『じゃあ今日、7時にファミレス集合ね
俺が陸と陽菜ちゃんには言っておくから』
仁はニコッと笑い俺に背を向けた
『俺は…妹を…夏希を傷つけたヤツは許さない
たとえそれが教師だとしても、
俺は容赦なくぶっ潰すから。
それだけは覚えといて』
前を向いたままの仁。
『分かった。
俺はお前たちに協力する』
なんの躊躇もなく答えた俺。
よしっ!!
戦うなら…本気で俺もやってやるよ!!