叶わない恋。
次の日の朝
目が重たいなと思いながら顔を洗うために洗面所に向かう。
『うわっ…やべぇ…』
洗面所に設置されている鏡を見て呟いた俺。
俺の目は真っ赤に充血していた。
こんなので学校に行けば誰か生徒に気づかれるかもしれない…。
そんなことを思いながらも俺は学校へ行く準備をする。
『おはよ~』
『おはよ~』
すれ違った生徒とあいさつを交わす。
顔見知りのヤツともすれ違ったが目のことは気づかれていない。
ほっとしながらも本当は、
誰かに気づいてほしかった。
誰かにこの辛い気持ちを話したかった。
誰かに励ましてほしかった。
誰かに頷きながら俺の話を聞いてもらいたかった。
そんな願いも虚しく授業は終了。