素の君が好き
第2章

嘘つく気持ち

そのあとなんだかんだ私も
名前をしらなかったので
聞いてみた。
龍也…。一瞬かっこいい名前と
思った。
メアド、ケー番を交換して
友達の那奈といつも一緒にいた。
那奈に龍也の話をすると
「それは龍也君が桃の事気にしてるんじゃない?」
「それはないよー。変なこと言わないで。」
そう言いながら
私も気になってた!
会うたびメールするたび
ワタシの心臓はドキドキしている。
いやいや、そんなことない!
って思いながら気づかないふりしてた。
でも、もう限界。
私も龍也の事好きなんだ。
那奈にも私が好きだった事話してみた。
「知ってたよ!」
「何で?」
「だって桃いっつも龍也君見てるもん。」
分かってたんだ。
私は龍也を目で追ってたんだ。
その自分の行動にびっくりした。
そんな事を考えていると、
「じゃあ正直に気持ち伝えなよ。」
「無理無理!」
「じゃあアタックだね。」
「無理無理。」
「何もかも無理じゃ誰かにとられちゃうよ。」
確かにそうだ。わりとモテてるし
彼女がいるかもしれない。
でも私まだ龍也の事何も知らない。
過去の事とかも気になるし。
「まぁ少しずつ頑張ろ?」
那奈の優しい言葉に思わず涙が出そうになった。
「うん!ありがとう。」
そうだ私は変わるんだ。
そう決意して那奈と指切りした。
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