緑の食事風景
お世辞にも、楽しかったとは言えない子供時代である。


思い出す事も滅多に無い

というか、一人暮らしをしてから初めてかもしれない。


そもそもあまり思い出したくもない。



我ながら、よく生き抜いたと思う。


母親の件はともかく

学校で受けた仕打ちは自分に原因があったとは言え、あれ程の境遇を耐え抜いたのだ。


どうしようもなく消極的だけれど、だからこそ

人一倍、頭を働かせて
強く生きたのだ。


並大抵の事ではない。


そう考えると、自分自身が誇らしく思えて

何だか良い気分で、酒が飲めた。
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